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第17回川崎国際環境技術展出展ご案内



 10数年前まで川崎市中央卸市場北部市場では、排出された発泡スチロール魚箱はインゴット形態で主として海外輸出され、建材等に再利用されてはいるものの、貴重な資源として国内で高度再利用する機会を失っていました。2012年に私たちは水産仲卸協同組合及び川崎市経済労働局中央卸売市場北部市場に向けて、排出魚箱を資源として活かし完全リサイクル提案をさせて頂き、競争入札で選んでいただきました。
 北部市場の魚箱リサイクル化に先立って、2005年知的障害者作業所「リプラス」を設立し、使用済み発泡スチロール製容器等のリサイクル事業に取組みました。障害のある仲間たちが発泡を分別し、張り付いているシールや異物等をコテを使って除去し、純度の高いプラスチック成型原料である樹脂ペレット(汎用ポリスチレン)を生産する「同愛会リプラス方式」を確立し生産活動を行ってきました。「リリペレット」は私たちが生産した再生原料の商品名です。
「同愛会リプラス方式」は、知的障害のある仲間たちが生産活動を通して企業とつながり、社会参加する活動です。この方式は障害の重い仲間も参加できるという特徴があり、しかもリリペレットとして出荷する達成感を得ることができます。
北部市場では廃棄魚箱処理として年間2~3千万円の経費を要していたと聞いています。また、北部市場で生産されたリリペレットの販売は年5千万円ほどになります。障害者と障害施設とが川崎でこのような経済効果をつくっています。残念なことに、近隣の卸市場では純度の高い汎用ポリスチレン生産ができずにインゴット形態で海外輸出されています。貴重な資源を失っています。
「同愛会リプラス方式」による高度リサイクル事業は、地球温暖化・脱炭素化・資源の国内循環など「福祉(障害)と環境の融合から共存・共栄」モデルとして試行しています。私たちの取組みが県外に広がり、障害のある全国の仲間と仲間たちとともに地球が直面している環境課題に挑戦できることを願って第17回川崎国際環境技術展に出展することを決めました。

ご案内かたがた皆様のご来展をお待ちしております。


令和6年10月
   
             

社会福祉法人同愛会 理事長 髙山和彦
同「リプラス」利用者・職員一同

  


期日 2024.11.13(水)/11.14(木) 10:00~17:00
会場 カルッツかわさき (川崎市川崎区富士見1-1-4)

※なお、技術展入場には来場者登録が必要です。
ホームページ公式サイトhttps://www.kawasaki-eco-tech.jp/entry/
から、お手数ですが各位で申し込みをお願いいたします。



2023年度オートレース補助事業完了のお知らせ


この度2023年度のオートレースの補助を受けて、以下の事業を完了致しました。
ここに事業完了のご報告を申し上げますとともに、公益財団法人JKA様をはじめ、ご協力を賜りました関係者の皆様に謹んで感謝申し上げます。

事業名 就労支援機器の整備 (検査装置付きタオルフォルダー)
事業目的 より多くの障害のある方にクリーニング生産活動に携わって頂くことで雇用の拡大を図り、クリーニングの生産性を高めて障害のある方の所得の向上と経済活動への参加機会を増やす
事業内容 両面検査装置付きタオルフォルダーの導入工事 (TUZ-3N/㈱プレックス)
補助金額 7,012,000円
実施場所 社会福祉法人同愛会 ダイア磯子
神奈川県横浜市磯子区磯子3-14-7



「クリスマスの庭」がてらん広場で開催されました



「クリスマスの庭」りんごローソク 日時:12月7日(土)15:00~16:00
  場所:てらん広場(ひろば)「多目的(たもくてき)ホール」

太陽(たいよう)の光(ひかり)がもっとも弱く(よわく)なるこの時期(じき)に行われる古いゲルマンの行事です。
最近では日本でも子供たちのために行われることが多くなり、あちこちでその名が知られるようになりました。

渦巻の中へ、そしてローソクに火を灯して外に出てゆきながら緑の道の上に置いてゆきます・・・
ライヤー演奏がその道行きに同伴してくれます。



クリスマスの庭(にわ)について

―渦巻(うずまき)(らせん)のかたち―
渦巻のかたちは古くから〈人間の魂へ〉の象徴と考えられてきました。
                                                           「クリスマスの庭」の起源はゲルマン(北ヨーロッパ)に伝わる冬至の祝祭です。
昔の人々は太陽の見えている時間が少なくなってゆき、ある日を境に再び太陽が見える時間がながくなることを太陽の死と復活のイメージとしてとらえていました。



―りんご・ローソク・もみの木についてー

りんごはここではローソクを支える役割をします。
アダムとエヴァのエデンの園に生えていた「知恵の木」に由来する果物とされています。
ローソクはその身が与えうるかぎりの光と暖かさを生む〈生命〉のように見られます。
もみの木は常に青々とした葉を茂らせていることや生命力の強さから、"永遠の命"のシンボルとされています。



―ライヤーについて-

やや低めに調律された特別な響きを持つ竪琴です。
やわらかいその音に耳を澄ますと目覚めていながら夢を見ているときの様な気分になります。

オイリュトミーと同じように人間の身体と心をととのえる作用をその響きは持っています。
  

―ライヤー演奏者―

川村 真理子さん   堀川 佳代さん

御2人はアントロポゾフィー音楽療法士です。
ライヤーの他に多くの響きの楽器を演奏します。
都内各所で活動しています。同愛会内では横浜市保土ヶ谷区にある「かのん」事業所で実践中です。